11月18日午前10時

 
 
今回は番外編です。メモを整理してたらみつけました、去年の学祭の日記です。どこにもかかなかったのかな、これは。とりあえず貼っておきます。懐かしいね。
 
 
 
 
 
2013/11/5 午前10時
 
奈良女子大学学園祭、三日間のお祭りが終わって引退式が終わって、今帰り道です。正直自分がこんなに泣くとは思っていませんでした。めちゃくちゃ泣いた。自分で引くくらいでした。去年からは想像もつかないし、自分が思っていた以上に先輩方が好きだったということを自覚しました。先輩方がすきで、奈良女子大学軽音部すき。
 
 自分のバンドの話をすると、kyappppyは完全にネタになってしまいましたね、すみません。でもうけたよね。みんなが、特にバンドメンバーが楽しんでくれたのが何より嬉しかったです。楽しいライブでした。
 おあずけポリスマンは今回珍しく伝えたいことがありました。MCでも言ったことですが、私たちの歌姫はいつでも先輩方なのでした。partysさんのボーカルの方に、ギターをやめたら負けやっていわれたけれど、わたしはギターボーカルをやめました。負けました、逃げました。オリジナルをやりはじめたのは、コピーをすることへの不信感と、虚勢でした。曲を書く時にいつもぶち当たるけれど、わたしは伝えたいことがあるわけではありません。自分の不幸や幸せを誰かに伝えるだけの自信がわたしには欠如していて、メッセージを持つことじたいがおこがましいと思ってました。わたし個人の感情の価値を見出せなかったんです。でも今回は違った。伝えたい人がいて、聞いて欲しい話があった。自分ばっかりじゃなくって、伝われって思いながら一音一音歌いました。
 音楽をする、ということをとても大袈裟に考えてしまうので、すぐにもやもやして殻にとじこもってつかれてしまうけど、そんな時いつもわたしの陳腐な殻をぶち破いてくれるのは先輩方の演奏なのでした。かっこいいってこういうことだって教えてくれた。劣等感にまみれるわたしには、いつでもとても眩しかったのです。だから本当に、それを伝えたかった。ありがとうございましただいすきですって、それをただ伝えたかったのでした。先輩方が同輩のみんながないてくださっていたこと、練習のときにメンバーで半泣きになりながら練習したこと。一生忘れられそうにありません。ライブ後も飲み会でも次の日も、たくさん嬉しい言葉をゆってもらえて本当に本当に本当に嬉しかった。ちゃんと伝わるんだから、諦めるのはやめよう。
 そして先輩方は、ほんとにちゃんとわたしたちを後輩を見てくれていたんだなと思いました。心から素敵な先輩方でした。意味はあったんだ、意味はあるんだ。それがとても幸せ。わたしももうすこし自信をもって、後輩にも同輩にももっと目を向けたいと思いました。自分のことばっかりじゃかっこ悪いわ。わたしもあんなふうにきらきらしたきれいなひとになりたい。
 
 
 
 
 
 
この文書を書いてから一年間が経ちました。日記って案外悪くないですね。昨日書いた日記は消しちゃいました。全然関係ないけどフジファブリックってやっぱりめちゃくちゃいいですね。
 
 
 
 
エイプリル/フジファブリック