11月15日午前11時



おとついはなぎさちゃんと今出川で待ち合わせして、ちょっと怪しいバザールっていう食堂にいきました。怪しいしロコモコが売り切れとかなんとかで渋々頼んだチキンサンドが想像以上においしくて、おいしくて、なんか今でもふと味を思い出します。はさんであったきゅうりはなぎさちゃんが食べてくれたので、お店の出したい味とは違ったかもしれないけど。そのあとは念願の路地裏三坪雑貨店にもいけました。あのクリアなブルーに白のお家の並んだピアスは、彼女にとてもよく似合ってました。なぎさちゃんはほんとに柔らかくて、愛らしい人です。自分があけることはためらわれてしまうけれど、ピアスをしている女の人はやはり魅力的ですね。生き抜こうっていう意思というか、なんというか強さと美しさを感じます。それと関連してか、ピアスのプレゼントってなんかすごく美的というか官能的だなって思います。いつか大人になったらもらってみたいです。まあ開ける予定はないんですけどね。
そんなこんなで烏丸御池のすてきなドーナッツ屋さんによりました。ついついシナモンがあると買ってしまいます。チャイもめちゃくちゃすきだし、シナモンとかそーゆーのものがすきなのかもしれません。我が家に帰って、新風館で買ったチョコレートモカをいれてドーナッツを食べながら、ポリスマンの今までの録画してたものをみたりしました。恥ずかしいことこのうえなし。自分たちの思い出のはずが、懐かしいよりもおもしろさが勝ってしまいました。愛おしいっていうのかな、お腹のあたりがむずむずするような、幸せな気分でした。

そしてそのあとさわらぎ企画にいって、枝毛をみました。やっぱりなんというか、同い年の女の子がやってるのをみると、色々なものを突きつけられます。逃げてるんじゃないか、とかね。友人たちの多くは逆のことで悩んでたみたいだけれど、わたしはライブはみることよりも、するほうがすきなんですよね。バドミントンの試合をしてても思わないけれど、バドミントンの人たちは試合をみてるとしたくなるって横でよくぼやいてます。それと同じ。でもわたしはバンドマンにはなれません。なりません。それでも音楽への未練は残ります。知識も何もないけど、作りたいなーって思います。また作りたいって前におあずけポリスマンに話してみたときに、待ってましたってゆってくれたのが嬉しかった。もう一曲だけ作ってみよう。ネタもキャラもなにもない、真面目でつまらないものになってしまいそうだけど。お楽しみに。


そのあとはゆりりんのおうちにお泊まりして、妖怪ウォッチのジバニャン回をみてざわざわしたり、勝手に酔っ払ったり、さわらぎがきたり、しらない間に帰ったり。楽しかった。そうそう、わたしもみんなと同じように単純にゆりりんが好きだなあと思います。標準語寄りの名古屋弁をつかったぎこちないツッコミとか、散々わたしをばかにしてくるくせに滲み出るお姉ちゃんのような優しさとか、不器用なところがとっても好ましくって、居心地がいい。
低血圧な2人でうだうだいいながらも、朝からピーマンの肉詰めときんぴらごぼうをつくって、みんなで持ち寄ったおかずをつめて奈良公園にピクニックにいきました。シャボン玉をしたり、野球みたいなあそびをしたり、やってきたこどもとじゃれたり、ギターをひいてうたったり。途中寒かったけれど、はれろってお祈りしたら晴れました。やったね。別に本当にわたしに能力があるんだとかを信じてるわけじゃなくて、晴れ属性なのはおじいちゃんの遺伝なんだって勝手に自負してるだけです。病室で亡くなる瞬間をみたんだけど、ほんとにキラキラしたものが身体からぬけていくみたいだったんです。雲が晴れて、西日がものすごくきれいに輝いたんです。ふくろうずの素晴らしい世界を聞きながら、ずっと太陽をみてました。心がへし折れてしまうくらい悲しかったけど、とてもきれいでした。もうすぐ三回忌です。去年は法事と誕生日が重なったんだった、懐かしい。昨日のお日様もとってもきれいでした。お日様というよりも、あの場所にいたみんながフィルターをかけた写真みたいな風合いの色をしていました。まぶしいような、切ないような。たくさんはしゃいで笑って、夕陽にてらされた帰り道のみんなの後ろ姿をわたしは絶対に忘れない。好きなように人をばかにしたりしながら遊んでるだけで、弟みたいだって笑ってくれるのが、嬉しいです。弟みたいってなんだかよくわからないけど、仕方ないなって許してくれるお姉ちゃんなみなさんがだいすきです。春になったら、またみんなでピクニックにいこうね。





ベースマン / andymori