4月27日午後4時



先週続いた雨は、ああ梅雨だったんだな、なんて思っちゃうような日差しですねわ。こんにちわ。

わたしは夏がすきです。流れるプールで、浮き輪に浮かんでいただけなのに、いつの間にか身体中の力を奪われて、ぐったりするような。Tシャツがこすれてひりひりする肌を気にしながら、西日のなか雑多に溢れかえる人の中でぼーっとしながら、着替え終わる両親を待つあの数分のような。遠ざかるプールの水面が、夕方の一歩手前の太陽を反射してとてもきれいだと見とれているうちに、かき氷が溶け出して、手についてしまったイチゴ味を舐めるような。日が長くなることに、何故か得をした気分になって、意気揚々と帰り道も車内に流れるスピッツと一緒に歌うけれど、気づいたら後部座席のドアとシート横の隙間ですっぽりねてしまって、家に着く頃にはすっかり夜になっていて悔しい思いをするような。そんなところに夏が凝縮されている気がします。

夏服がすきです。夏服を着る少年少女がすきです。車内の効きすぎたクーラーで不自然に冷えた、短い袖から伸びた腕の肌を、やわらかく包むカーディガンがすきです。もう大人だから、氷がよく似合う麦茶だけじゃなくて、きんきんに冷えたビールだって楽しみです。夏はビールが最高なのは間違いないけれど、幼いあの日のように、夢中で気づかないうちにすっかり体力を奪われていてすこんと寝てしまうような、そんな夏になりますように。まだ4月だけど。



白いサンダルをはいて海に行きたいです。すてきなアンクレットを買って、日焼けでその跡がついたりしたらおもしろいかも。あの子の肌はこれからどんどん焼けていくんだろうな。とても楽しみです。