9月18日午後12時

 

 

微熱が下がりません。こんばんわ。

体調が悪いとすぐ余裕を失ってしまうのが悪い癖です。これからの予定を考えてはしんどくなって、いっぱいいっぱいになる。だから今晩はこれからゆっくりココアでも飲んで、自分を甘やかそうと思います。わたしも噂の彼のようなスーパーマンになりたいです。

 

下宿探しの旅はなかなか楽しいものでした。あんな風に不動産屋さんの車に乗ってマンションをまわるのは初めての経験。冷蔵庫が置けるかどうか、洗濯機は屋内に置けるかどうか、なんて、そんなことを真剣な顔であーだこーだいうのってなんだかいいな。あんな風に人がいなくなっては掃除をして、また人が住むのですね。誰かがいたことをすっかり忘れたようにぽっかりした空間。いつでも自分のために空間を切り取っては箱を作るのだわ。なんだか無性に浅尾いにおのソラニンを思い出しました。芽衣子はよく種田との家を出ることができたなあ。

 

久しぶりにあった友人たちは、かわらない笑顔で安心しました。昔はわたしをボンレスハムやら狸やらって散々馬鹿にしてきたけれど、彼女が出来ると急に少年から青年になって、びっくりですよね。きっと彼らは忘れたかもしないけど、大人になっても仲良くしたいってゆってくれたあの朝を忘れません。思い起こせばたくさん迷惑をかけたし、煮詰まってしまうほど濃厚な時間を過ごしたと思います。昔みたいなかんじで、またふらっと飲みに行けたらいいな。

 

うーんやっぱり、色んな人が忘れてしまった些細なことを覚えていることはなんだか損をしている気分になりますね。みんなが忘れてしまった出来事は、なかったことと同じなのでしょうか。日常的なちょっとした記憶が足を引っ張って仕方ないです。でもさよならなんですよね。忘れるということは、とても前向きでいいなと思います。

けれど何事もそうであるように、忘れられないということにも勿論ポジティブな側面もある。わたしは、誰かにその人との思い出を話してみせるが好きです。その人がそれをきっかけで、そんなこともあったなって思ってくれたら嬉しい。覚えてるよってゆってくれたらもっと嬉しい。もし、みんなが忘れてしまった出来事がなかったことになってしまうのだとしても、わたしが覚えている限りはなかったことにはならないもんね。

さみしがりやのみなさんへ、わたしは絶対に覚えているから安心してください。

 

わたし自身、記憶のワンシーンに掬われてることだってたくさんあるし、本当に嬉しかった思い出は名場面名台詞集としてきちんとしまわれているような気がします。今でも色鮮やかに心の支えになっている台詞が3つほどあるのですが、また紹介したいとか思ってしまうま。

 

ああ、もうこんな時間。わたしも船に乗って旅をしてみたいな。電車に平和に座っている時間が、世界で一等好きだけれど、きっとわたしは船も気に入ると思う。あの子がどうか無事に帰ってこられますように。

 

 

 

 

 

 ソラニンASIAN KUNG-FU GENERATION