9月17日午後11時
久しぶりに風邪を引きました。みなさんいかがお過ごしですか、松本です。
身体が弱ると、なんとなく懐かしい気持ちになりますね。病弱ってわけでもないのですが、季節の変わり目はこうなりがち。重力を何倍も感じますね。
物忘れの激しい人は羨ましいなと思います。母親や父親も物忘れが激しく、何度も同じ話で笑っていて、それはもう能力だなあって。その他にも、都合の悪いところは忘れてしまえる人とか。羨ましいくらいには悔しいので記憶の片隅に居座ることを決めました。スピッツの歌詞ってほんとかゆいところに手が届く。コード進行もメロディも含めて、あんなものが作れたらなあと思います。
秋は夕暮れ、といいますが、秋は西日の切なさがたまりませんね。高校三年生の時に彼女とマルイのスタバで川島小鳥のBABYBABYを手におしゃべりしていた時、コンクリート丸出しのマンションと女の子の写真を見ながら、どうしてそんなにさみしいものがすきなのか、と尋ねられたことを鮮明に覚えています。どうしてだろう。意識してるつもりはなかったけれど、そういえばわたしは生命力に溢れたものを好まないな。例えば5月の草木の生命力に引け目を感じてしまう。そういうものに惹かれるところもあるけれど、自分とは一線をひいてしまいます。なんでだろ。明るい色より暗い色が好き。なんでなんだろう。
わたしの好みというか、理想の女の人は、すらっと背が高くて髪が長いです。髪が短い女の子も素敵だけれど、長くて少しくせ毛なくらいがいい。胸くらいまである髪を、三つ編みにしたりアップにしたりニット帽を被ってみたり。でも基本的にはめんどうだからそのままにしているような、灰色のニットとスキニーが似合うような。ビックサイズのコートとスヌードが似合うような。メンズっぽい服を、きちんと女性らしく着れる感じね。
外国の少年みたいに整った顔に、カジュアルでラフだけど質のいい洋服。足が長くて、純粋にスタイルが良くて、雰囲気美人ではなくて単純に顔が美しいような、そんな人が好き。
日本人というよりは外国の人のイメージなんですけどね。前に博物館でみたフランス人のカップルが素敵すぎたのです。まさに髪の長い美しくスレンダーな女の人が、鮮やかな朱色の日本の羽織のようなコートを着ていて、その隣にいた男性は白シャツの上に紺色のセーターに濃紺のジーンズに丸めがね。目が離せなかったです。真剣に仏像を見る彼女の、なんとも絵になること。存在してるだけで絵になるってすごいことですよね。空気を作ったり、背景になじんだり、違和感を演出したり。
カップルっていうのもまた、モチーフとしてとても好きです。例えば彼女がスタンドでコーヒーを受け取るために、彼氏が彼女のかばんをぱってもってあげる瞬間とか最高じゃないですか。ペアルックとかもそうだけど、対であることの美しさというか。同じエッセンスをちゃんと性差にそってアレンジしたようなペアルックがたまりません。ウエディングとかも、究極のペアルックなような。単体ではなく対概念として絵になるって、このうえなくたまらない。
まだまだ話せそうな内容だわ。でもそろそろおしまいにしよう。
PVが絵になるカップルフェチのつぼをついてくる曲を添えてお別れです。黒髪のショートで涼しい顔立ちなのに女性らしい彼女はすばらしい。
この夜を止めてよ/JUJU